PDF入稿―あらゆる印刷をお受けできるからくり
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
「印刷をお願いしたい」と印刷会社に発注するとします。その場合、何らかのソフトで作った原稿を、データとして印刷会社に渡すことになると思います。そこでこう言われた経験はありませんか?
「このデータはうちではお受けできません」
お持ちのパソコンに入っているフォント(文字)の種類やソフトのメーカーやバージョンはそれぞれ違うわけですが、それをデータとして渡されても、受け付けた方の印刷会社が対応できていない場合にこういうことが起こるわけです。
かつては紙に打ち出した原稿、もしくは手書きでもいいのですが、紙そのものを版下として印刷しておりましたから、そういう問題は起こりませんでした。しかしデジタル化が進んでくるとこのような問題が起こり始めます。
私が印刷業を始めた頃から「絶対にしたくない」と誓ったことがあります。それはお受けしたデータを「印刷できません」と付き返すこと。「イシダ印刷にお願いしたい」と言ってくださるお客さまにお断りすることはそもそも考えられません。ですからイシダ印刷ではこの問題を起こさないために、あらゆるフォントの入手、バージョン違いを可能にする対策をいち早く行ってきました。
マイクロソフトのwordが主流になり始めた2000年頃、当時まだあまり知られていなかった「Acrobat」(PDF ファイル編集アプリケーション)というソフトとの出会いは衝撃的でした。これは「世の中を変える」と直感。フォントを埋め込む形でデータ化するこのソフトは、それまで悩まされていたフォントの問題が一気に解決できる、そう確信しました。
「すぐに取り入れなくては!」と気が焦るも、当時は調べたくても資料もなにもありません。あちらこちらに足を伸ばして情報を集めまくり、独自にマニュアルを作ったりもしていました。手探りだったために苦労は耐えませんでしたが、現在でもあらゆるデータをお受けできるイシダ印刷の姿勢は、この頃に確立されたといっても過言ではありません。
現在ではマイクロソフトと並んで多いのが「InDesign」や「Illustrator」などアドビ製品で作られたデータ。世界基準を軸としたマイクロソフトと違い、独自の基準を持つアドビ製品は、データを読み込む際に微妙なズレが生じる可能性があります。そのため、イシダ印刷ではPDF化したデータをお客さまに目で確認していただいてから印刷にかかるという行程を基本にしています。
正直言って手間も時間もかかってしまうのですが、仕上がりの正確さ、ていねいさにかけてはどうしても譲れません。こればかりは印刷業を営む人間として少しばかり余分な時間をいただくことをお許しください。
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