仕事をする以上は「世の中の役に立つものでなくてはならない」と常々思っています。
私自身は決して正義を振りかざすような善人ではありません。
しかし、他者に悪い影響を与えるような、非社会的な仕事だけはしたくない。
このことだけは一生破りたくない自分自身の約束のような気がしています。

 

イシダ印刷が得意とするところは教材や要項などの製本。
これはもともと教育関連の印刷・制作部門から独立した形でスタートしたからではありますが、「本から何かを学ぶ」ことは、大きな価値があると考えます。本から得る知識は計り知れない。高くてもせいぜい1000円から2000円。これほど安価でありながら、ページを開けばそこには一生をかけてもとうてい体験できないような世界があり、人の叡智を凝縮した知恵が詰め込まれています。
製本を手がける印刷会社として、これほど価値の高い「本」を作らせていただいていることに誇りを持っています。

 
私には大きな夢があります。
いつしかイシダ印刷の製本を通して、社会に貢献できる教育を世界の人々に与えたい。

 

え？大きすぎるって？

 

はい、確かに。。。（汗

 

でもこれはあながち夢物語ではないと思っています。小さな町の印刷会社の社長がこんなことを考えているのも悪くはない話でしょう。今の世の中は富裕層ほど良い教育を受けられる仕組みができあがっています。では貧乏人は良い教育が受けられないのか。賛否あると思いますが、そうであると認めざるを得ない現状も確かにあります。これはおかしい。学びたい人が学べる世の中であってほしいのです。

 
現在イシダ印刷が持っている製本の技術は、一流です。どこへ出してもひけをとりません。これだけは自信を持って言えます。教育を受けたいと願うすべての人々に、「イシダ印刷の製本」が役に立つ日を思い描き、願い続けているのです。「思い」はいつの日か現実となる。これまでの人生で私が幾度となく実感していることです。
現在の印刷業界は大変厳しい状況にあることは事実です。しかし私の考える未来は明るい。なぜなら社会に貢献する「イシダ印刷」の姿が見えているから。大阪の片隅に、こんな夢を見続ける印刷会社の社長がいてもまあいいじゃないですか。