ページ番号を示す「ノンブル」は、冊子に不可欠な存在です。
Wordは「フッター」機能で簡単にノンブルを入れることができますが、つけられる装飾など限りがあります。ノンブルなど細かいデザインにこだわりたい方は、AdobeのInDesignというソフトを使うことをおすすめします。

InDesignとは？

Adobe InDesignは、Adobe Systemsによって開発された、プロ向けのデスクトップパブリッシング（DTP）ソフトウェアです。

アートボードを自由に変形できるIllustratorやPhotoshopとは違って、一貫したサイズとマージンのページをどんどん増やしていきます。Illustratorでアートボードを複数制作するよりも軽い操作感で、ページの入れ替えなども容易なので、Adobeのソフトのなかでは最も冊子制作に向いているソフトです。
高解像度PDFの書き出しもできるので、イシダ印刷への入稿はそちらがおすすめです。
電子書籍（EPUB形式）やインタラクティブなPDFを作成する機能もあります。

InDesignはAdobe Creative Cloudというソフトウェアで提供されているサービスの一つです。すでにIllustratorやPhotoshopを持っている人はCreative Cloudeアプリから簡単にダウンロードできます。
無料体験期間もあるので、ダウンロードして使ってみましょう。

マスターページという概念

InDesignにはマスターページというものが存在します。 （最新バージョンのInDesignでは「親ページ」という表記になっていますが、DTPデザイナーなどはマスターと呼ぶことがほとんどです）

マスターページにノンブルやインデックスなど、全ページ共通のヘッダー&フッター要素を配置しておくと、マスターを適用した全てのページに反映されるので便利です。
Wordのフッターやヘッダーと同じようなものですが、InDesignはマスターに画像を配置したり、自由なデザインを楽しめます。さらに複数のマスターを作ることで、ページによって色が変えたり、地のついているページは白抜きにしたりと、細かいデザインを調整できます。

ノンブルの作り方

ノンブルの基本的な作り方は、まずマスターページに「T（テキスト）」ツールで適当な場所にボックスを作り、右クリックまたは「書式」で「特殊文字を挿入」を選択し、「マーカー」「現在のページ番号」と指定します。

するとマスターでは「A」（マスターの名前がBならB）と表記されますが、ページを見てみると、それぞれサムネイルの下に表記されたページ番号と同じ数字になっています。

これでノンブルの完成です。あとはマスターページに自由に罫線や飾りをつけたりして、オリジナルなノンブルを作りましょう。

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