カラーユニバーサルデザイン
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
色覚には個人差があり、自分の見ている色が他の人も同じように見えているわけではありません。色覚障碍のある人、無い人。障碍のない人の中でも、印刷オペレーターや染色職人のように正確に色の差を見分けられる人もいれば、微妙なグレーの違いが分からない人もいます。また、人の目は年を取るとどんどん濁って、黄色がかった視界になり、色覚は自然と鈍くなってしまいます。
明度の近い色や、薄い色などを駆使した繊細なデザインは、美しくても情報がうまく伝わらない場合もあります。作品集や小説などは、ある程度視認性が低くても作品の世界観を表現するのがベストですが、製品の説明書や教科書などは多様な色覚に対応したデザインを心がけるといいでしょう。
色覚障碍の見え方
色覚障碍で最も多いのは赤と緑が区別しづらくなるケースです。
赤は最も目立つ色とされていて、注意喚起、禁止、特価の表示などに頻繁に使われますが、色覚障碍のある方には黒く濁って見えることが多いです。深紅よりも、オレンジ色がかった明るい赤の方がまだ認識しやすいでしょう。
また、ピンク、エメラルドグリーンはグレーと混同されやすくなるので、グラフやカテゴリー分けのカラーに使うのは避けた方がいいでしょう。
しかしひとくちに色覚障碍といっても、重度から軽度まで様々で、見えやすい色も違います。明度差は色覚に障碍があっても識別できるので、フルカラーでデザインしたものを一度白黒コピーを取って確認してみるといいでしょう。
アプリケーションで確認する
いちいち白黒コピーを取るのは大変だという場合は、レイアウトソフト上で確認する事も出来ます。
photoshopやillustratorには、CS4からCUD(カラーユニバーサルデザイン)に準拠した色校正の機能が付いています。
メニューの「表示」から「校正設定」を選択すると以下のようなプルダウンメニューが出てきます。
作業用CMYKは、通常の4色印刷をした時の色を模したものです。デザインをする時はほとんどの場合作業用CMYKを使います。
作業用CMYKの下に、一色ずつの版のイメージを確認できるメニューがあります。その下にウェブサイト用のRGBがあり、さらに下に色覚障碍の方の見え方をシミュレーションするメニューがあります。
最も一般的なタイプは、P 型(1 型)色覚で、赤みの差を感じにくい見え方です。 D 型(2 型)色覚は緑の差を感じにくい見え方です。校正設定をP型にすると、以下のようになります。
青は区別されますが、赤と緑がほとんど見分けが付かなくなってしまって、明度差によって色が区別されるという状態ですね。
このようにシミュレーションしながら、色覚障碍のある方にも見やすい色使いを考えてみましょう。
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