エディトリアルデザインとページ内要素の名称【本・冊子レイアウトの基本 その1】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
書店に並んでいる小説や雑誌をパラパラめくってみると、ある決まったルールで文字や図版を配置しているのが分かります。冊子印刷の原稿作りは、それらの基本的なルールを抑えるだけでぐっと読みやすくなります。
エディトリアルデザイン
小説、論文集、学会誌、報告書など、文字を中心としたページもののデザインを「エディトリアルデザイン」と呼びます。
エディトリアルとは編集という意味で、情報をまとめて、どのページにどのように配置するかを考える作業を指します。エディトリアルデザインは、全体の構成を考えながら、紙面のデザインを最適に整える作業です。
本文の書体や大きさを揃えることは勿論、タイトルの大きさや見出しの位置、ページ数の表記、余白の取り方など、ページ数や文字数の多い冊子ものは、全ページ決まったルールでデザインを施されていないと、大変読みづらいものになってしまいます。
wordで作るにしても、indesignやillustratorで作るにしても、後からフォーマットを変えると無駄な作業が増えてしまうので、基本となるデザインは冊子の編集をする前に決めるとスムーズです。
各部の名称
紙面の各部の名称を覚えておきましょう。この基本的な言葉をおさえておくと、indesignなどのレイアウトソフトを使ったり、デザイナーや印刷会社に発注する際にもスムーズです。
まず、紙の方向は「上下」ではなく「天地」といいます。そして「左右」は「小口」「ノド」と表現します。小口は冊子のページの外側に出る方を指し、ノドは綴じた方を指します。ページのレイアウトは基本的に見開きで考えるので、右ページの場合は「右」が「小口」、左ページの場合は「左」が「小口」になります。
そして、冊子のレイアウトを考える前に意識したいのが「段」です。
小説などは一段のものが多いですが、雑誌や教科書などは二段から三段に分かれて本文が流し込まれています。文庫本サイズなら一段でも問題ないですが、A5やA4の冊子が一段でずらずら文字が流れていると非常に読みにくくなってしまいます。
段はページによって変則的に増えたり減ったりしてもあまり違和感がないですが、基本のスタイルは決めておきましょう。
次の記事 文字や図版を読みやすく配置する【本・冊子レイアウトの基本 その2】では、今回の記事で紹介した各部を、実際にどのように扱うと読みやすく、伝わる本や冊子になるかをご紹介しています。
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