オフセット印刷 大量部数の印刷で「低コスト」を実現
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
前回は「オフセット印刷」について、その印刷の仕組みを解説してみました。今回は「オフセット印刷」の特徴やメリット、どんな場合にご利用いただくのがもっとも有効なのか、などを書いてみたいと思います。
「オフセット印刷」のメリットは大きく2つあげられます。
まずひとつ目は「大量ロットの印刷を低コストでできること」です。前回、オフセット印刷の特徴として、まず「版」をつくらなければならない、ということを書きました。「版」をつくるにはその分の費用がかかるのですが、一度つくってしまえば、あとはどんなに大量に印刷をしたとしてもそれほど費用は高くなりません。
つまり小部数では印刷価格に「版」の価格がプラスされると割高になってしまうということです。
反対に、大量部数の印刷をしたい場合には「オフセット印刷」がお得です。
先ほど「小部数は向かない」ということですが、最近では「版」づくりをしなくても、DTPデータからいきなり「版」を作る「CTP」(Computer To Plate)という方式が普及してきました。「版」をつくる費用が抑えられ、小部数でも、場合によってはコストを抑えることができるようになってきたのです。
「フルカラー印刷」を美しく仕上げたいなら
2つ目のメリットは「多色印刷(カラー)」が美しく仕上がることです。
フルカラー印刷は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色それぞれの版を重ね合って再現されます。この手法は普及してからたかだか10年ほどである「オンデマンド印刷」に対し、長い歴史のある「オフセット印刷」ならではの技術の追求、普及により、かなりの進歩がみられます。
またこの印刷技術の向上により、普通ならつぶれてしまうような細かい線や模様が美しく再現できることもメリットとしてあげられます。
「オフセット印刷」の仕組みとして説明しましたように、「版」と「紙」の間に「ブランケット」を挟みますので、「版」が直接「紙」に当たらないわけです。つまり、大量の紙に当たって「版」が摩耗することを防いでくれるのです。何枚刷っても鮮明で美しい仕上がりなのは、このような理由から実現しています。
とにかく綺麗に仕上げたいなら「オフセット印刷」です。
次回は「オンデマンド印刷」を解説します。
「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」。特徴を知っていただくことで、お客さまが最適な方法で印刷できますよう、切に願っております。
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