冊子づくりに欠かせない校正について知ろう
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本やチラシなどの印刷物をつくるにあたっては、避けて通れないのが「校正」という作業です。校正とは、文字や数字、データなどの間違いがないかを、最終的に本にするための印刷を行う前に確認し、間違いなどがあれば修正すること。文字だけでなく、発色の確認をする「色校正」(色校)もあります。
大きな出版社などでは校正を専門に受け持つ担当者がいたり、また校正専門の部署があったりする場合もありますが、小さな出版社や編集プロダクションでは編集者が校正も受け持つことがほとんどのようです。編集者だけでなく、原稿を実際に書いた著者が校正をすることは多くあります。
校正には、レイアウトに組み込む形で原稿が配置された試し刷りを使用します。この紙を校正刷りと呼びます。校正刷りは「ゲラ刷り」とも呼ぶのですが、なぜ「ゲラ」と呼ぶのかご存知でしょうか。
ゲラとは「galley」という英語からきた言葉で、活字の文字組を入れる箱のこと。かつて、日本では明治時代のはじめ頃に活版印刷が導入されました。当時、印刷をするには、ひとつひとつの文字が彫られた活字を原稿の文章どおりに選び、並べるというとてつもなく地道な作業が必要でした。
活版印刷は、現在の印鑑のように文字の部分が浮き出しているようなもので、並べた活字にインクをつけ、紙に直接転写する印刷方式です。
その活字を並べたのが「ゲラ」と呼ばれる箱です。このゲラに入れたまま刷った校正刷りのことを「ゲラ刷り」と呼びました。現在でもその名残で校正刷りのことを「ゲラ刷り」またはただ「ゲラ」と呼ぶようになったようです。
「校正」と「校閲」の違いとは?
ところで「校正」以外に「校閲」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。校正と校閲はどう違うのでしょう。簡単に言うと、校正とは文字のミスをチェックすることです。元の原稿との突き合わせ、違いがないかを見るのはもちろん、漢字や送り仮名、表記の間違いがないか確認することです。このようにひと文字ひと文字丁寧に確認し、誤りを正すことが「校正」です。
一方で「校閲」とは、その原稿に書かれている内容そのものに間違いがないかを確認すること。原稿そのままに文字は合っているとしても、事実内容が間違っていないかを確認することです。この場合は元原稿の表記に関わらず、事実と違えば修正しなくてはなりませんから、もし校閲で間違いを見つけたら次の作業としては、事実確認をすることと、原稿執筆者への確認作業となります。
次回は皆さま印刷物をつくる上でのこの大切な作業である「校正」を具体的にどのように行うのがよいのか、お話したいと思います。
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