印刷の黒いろいろ
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
印刷における黒はK100だけでなく、色々な表現方法があります。トラブルのない、綺麗な印刷結果を得る為に、上手に使い分けていきましょう。
スミベタ
K100の黒をスミベタと呼びます。ほとんどの場合、黒はスミベタにしておけば問題ありません。論文や小説の本文の文字は勿論、罫線やイラスト、グラフや図形などもK100で大丈夫です。
ただし、一つ考慮しなければいけないのが、オフセット印刷の場合スミベタは基本的に「オーバープリント」で印刷されるということです。オフセット印刷のインクは透明なので、赤の上に黄色を印刷しても黄色になりませんが、黒はどんな色の上に印刷しても黒に見えます。それ故に、背景の上にスミ文字が乗っている場合、背景色を文字の部分だけ白抜きにして黒を印刷するより、背景色に重ねて黒を印刷した方が、綺麗に仕上がるのです。
よく見ると、背景色によって「青っぽい黒」や「赤っぽい黒」になりますが、文字や細い線、イラストの場合はほとんど違いが分かりません。しかし、広範囲のスミベタが写真やイラストの上に重ねられている場合、図の左側のように色の重なりが気になる事があります。それを回避する為には、右側の「抜き合わせ」をしてもらう必要があります。「抜き合わせ」に特別な指示は必要なく、K100にCMYKのいずれかの色を少し混ぜるだけで大丈夫です。
リッチブラック
リッチプラックとは、スミ(K100)にCMYのインキを加えて表現する黒のことです。
CMYを1%でも加える事によって、スミベタの項で説明したオーバープリントを回避する事が出来ます。また、黒の色そのものも、他の色を混ぜる事によって深みのある色に変わります。CMYを10%未満で足した程度ではあまり印象が変わりませんが、40~60ほど加えると、リッチブラックの名の通り、高級感のある黒になります。
しかし、CMYKの合計値が高くなり過ぎると、乾くのに時間がかかったり、裏移りが起きたりします。CMYKの合計値は300%以内に収まるようにしましょう。
また、小さな文字や細い線、小さな白抜き文字がのっているベタなどにリッチブラックを使うと、わずかな印刷ズレが影響してにじんで見えてしまうことがあります。リッチブラックを使うのは、どうしても黒をくっきりと見せたい、広範囲のベタがある場合のみにしておいた方がいいでしょう。
4色ベタ・総ベタ
CMYKすべてが100%で作成されている状態で、インクが乾きにくく、様々な印刷トラブルの原因になるので、デザインの中では使用しないでください。
レジストレーションカラーとも言いますが、これは基本的にトンボにしか使用されない色です。トンボは、CMYKの四色の版をズレなく綺麗に重なるための印なので、四色を重ねる必要があるのです。
Illustratorなどで作業をしていると、知らず知らずにレジストレーションカラーを選択していることがあるので、入稿前にカラー検索をしてチェックしましょう。
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