印刷価格のポイント 折丁と台数 2
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
現在流通している本や雑誌はページ数の小さい冊子を何冊も重ねて綴じられたものです。例えば大きな紙に表裏8ページずつ面付けして印刷し、紙の両端を揃えて二つ折りして、それを90度回転させて二つ折りにし、また回転させて二つ折りすると16ページの冊子が簡単に出来上がります。面付けの向きと順番、折り方の向きが正しくないとページがぐちゃぐちゃになってしまうので、自分で作ってみたい時は設計図をきちんと書きましょう。
・台数
この16ページの小冊子を折丁といい、折丁を数える単位を「台」と言います。台数は印刷にかかるコストを計算する時の重要な単位になります。折丁を作るためには紙に印刷するコストだけでなく、製版するコスト、折るコストもかかるので折丁の数ごとに価格が上がっていきます。ひとつややこしいのは、8ページでも4ページでも折丁という点です。A4サイズのページを8枚面付けして16ページの折丁を作っても一台、A3サイズのページを2枚面付けして4ページの折丁を作っても一台とカウントします。
・台数計算
冊子を作る時に、折丁のページ数と台数を計算することを「台数計算」と言います。折長は基本が16ページなので、例えば200ページの台数計算の時はまず16で割ります。200÷16=12と余り8 すなわち16ページが12台と8ページで構成されていることになります。残りの8ページも片面4面付けで折丁にすると、200ページの冊子は16ページが12台、8ページが1台で構成されていることになります。印刷をする技術者はまずこの台数計算を行い、台割表を作ってミスのないように効率的に作業を行います。
折丁の最大のページ数は16ページなので、16で割り切れるページ数の冊子を作れば最小限の手間とコストで済みます。小説本などは、無駄のない台数で作るためにあえて白いページを挿入したりします。
大量の紙を使って数百冊、数千冊を刷るオフセット印刷は効率が命で、様々な工夫を凝らした工程で作られています。折丁と台数を理解すると、16という数字が重要だということが分かりました。流通している冊子のページ数を数えてみると、16で割り切れるものが数多く見つけられるでしょう。
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