原稿作りの手順 本文の余白を決めよう
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
冊子の本文の原稿を制作する上で、まず最初に決めなくてはいけないのが「余白」です。デザインソフトのindesignは最初にマージン(=余白)を設定しますし、wordもページ設定から余白を設定できます。余白を決めることによって、一ページにどれくらいの文字量が入るのかが分かり、原稿の文字数が決まります。
天/地/小口/ノド
一ページの四方の余白は通常「天・地・小口・ノド」と呼びます。
- 小口:見開きにした状態の両端、単ページで綴じ部分の反対側(外側)を指します。
- ノド:見開きにした状態の中央部分、単ページで綴じ部分側(内側)を指します。
- 天:冊子の体裁の方向で上を指します。
- 地:冊子の体裁の方向で下を指します。
- 背:無線綴じ冊子の「背表紙」を指します。その幅を「背幅」と呼びます。
「天」と「地」は原稿の「上」と「下」です。「小口」と「ノド」は冊子特有の言い方で、紙の左右ではなく、綴じてる方か、開いている方かで考えます。「小口」が冊子の外側の開いている方で、「ノド」が綴じられている方です。
見開きで見た場合は、右ページは紙の右側が「小口」で、左側が「ノド」になり、左ページは紙の右側が「ノド」で左側が「小口」になります。
余白の広さ
中綴じでも無線綴じでも、「ノド」の部分は紙が飲み込まれて見えにくくなるので、「ノド」の余白を「小口」より多めにとります。ノドの余白が狭く見えることを「ノドを食われる」と表現します。ページ数が多い場合はノドが多く食われるので、ノドの余白を多めに取る必要がありますが、16ページ程度までの中綴じ冊子ならほどんとノドが食われないので四方同じ余白で問題ありません。
例えばA4サイズ、無線綴じ、50ページ程の冊子の場合は、天・地・小口が15mmで、ノドが20mmくらいだと読み易いです。高級感を出したり、すっきりとした印象に見せたい時は、さらに5~10mm程余白を足すといいでしょう。
余白の統一
大事なのは、余白をなるべく全ページ統一させるということです。ページによって余白がバラバラだと、散漫な印象になるし、長文の論文や小説の場合には内容の理解の妨げになってしまいます。基本の余白を決めて、目立たせたいページだけ時々、写真や挿絵を余白なしの断ち切りで見せると引き立ちます。
余白の設定は、基本的に一つの冊子の中では全ページ統一です。また、論文集やテキスト、資料集など、シリーズものの冊子の場合は、全冊同じ設定になるように作るのが望ましいです。
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