読みやすいフォント
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
私たちは常に文字に囲まれて生活をしています。新聞、教科書、資料集、小説などの印刷物は勿論のこと、駅や道路の案内板、テレビ、携帯電話の画面など、起きてから眠るまでほとんど常に文字を読んで暮らしています。生活の中で必要な情報を読みやすい文字で伝えるということもデザインの重要な要素の一つなのです。
特に会社案内や資料集、説明書、テキストなどのフォントは、あまり個性的すぎず、万人が読みやすいものを使用するのが望ましいです。様々なフォントがありますが、近年広告や企業の広報誌などで使用例が増えてきていているのがユニバーサルデザインフォントです。
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインとは、どんな人にも使いやすい製品や生活環境をデザインする考え方です。
グラフィックの分野においては、色覚障碍のある人にも識別しやすい色使い(CUD カラーユニバーサルデザイン)や、一目で分かりやすいインフォグラフィクスやアイコンの表現などがあります。中でも、読みやすい書体の開発が近年様々なメーカーで進められています。
UDフォント
近年、フォントメーカーから続々と発表されている「UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)」は、既存のフォントをより読みやすくデザインしたものです。
松下電機とイワタが2006年に共同開発した「イワタUDフォント」が最初です。有名書体メーカーのモリサワも2009年に発表し、新ゴシックや黎ミンなどの既存の書体をより読みやすくデザインしたUDフォントを作っています。
UDフォントと既存フォントの違い
説明書、会社案内、資料集などで使われる定番のゴシック体「ヒラギノ角ゴシック」のUD書体を見てみましょう。
ヒラギノ角ゴシックと、ヒラギノ角ゴシックのUDフォントを比較すると、ひらがなの「に」や「た」の違いが分かりやすいですね。UD書体は「はね」や「はらい」を簡略化した形になっています。
「ろ」は左下の開いた部分が広くなっています。「ろ」は開口部が狭かったり装飾的だと「る」や「6」と見間違えやすいですが、小さい文字、解像度の低い画面になっても左下の開口部が繋がって見えないようにしているのです。同様にアルファベットのSも開口部が広くなっています。また、欧文の文字の感覚が広く、すっきりとして見やすくなっています。
UD書体の主な用途は携帯電話の画面に表示される文字や、道路標識、駅の案内板等ですが、商品説明書や企業案内などにも使われます。UD書体は読みやすいだけでなく、デザイン性も高く現代的な印象のフォントなので、公共性の高い冊子だけではなく、記念誌や論文集の本文、アルバムや写真集のキャプションなど、様々な原稿に積極的に使ってみてはいかがでしょうか。
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