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投稿日:2021.12.05

A判B判のサイズ、紙の用途【豆知識付き】

紙のサイズを表す際、「A4」「B5」などといった言葉をよく使います。コンビニや100円ショップで見かけるノートやコピー用紙でもすっかりおなじみの表記ですね。

この記事では、A判B判といった言葉のそもそもの意味や、それぞれのサイズの紙が使われやすい紙製品についてご紹介させていただきます。

そもそもA判、B判とは?

私達が普段使っている多くの製品は「規格」というものに基づいて作られています。よく聞くところだと「JIS規格」や「ISO」なんかが有名ですね。

サイズや強度など、規格に基づいて製品が標準化されているため、日本中、ひいては世界中どこへいっても希望する紙を簡単に見つけられます。この紙のサイズを標準化する際に用いられる規格が、「A判」または「B判」というわけです。

A判の由来について

A判は今から200年ほど前、ドイツの物理学教授オズワルドによって提案されたと言われる規格です。現在はISO国際規格のサイズとなっています。

面積が1㎡、縦横比が1:√2となる長方形を「A0」とし、A1、A2と数を重ねていくごとに半分にしていきます。

ちなみに、この1:√2の縦横比を持つ長方形を「ルート長方形」と呼びます。この長方形は、どれだけ半分にしても1:√2という縦横比を保ち続けます。また、ルート長方形を構成する「1:√2」という比率は古来より「白銀比」と呼ばれ、美しい比のかたちとして好まれてきました。

A判のサイズとそれぞれの用途

  • A0(841×1189mm) 滅多に見かけない最大サイズ

    A判の最大サイズとなるA0は、大きすぎて日常の生活で目にすることがほとんどありません。用途はポスターや画材など、かなり限られます。

  • A1(594×841mm) A0に次ぐ巨大サイズ

    A1もまた、大きすぎて日常で見かけることは少ないサイズです。大きさは新聞紙を広げたサイズより少し大きい程度です。やはりA0と同じく、ポスターなどに使われることが多いサイズです。

  • A2(420×594mm) カレンダーなどに使われるサイズ

    A2は新聞紙の片面程度の大きさです。個人宅に飾られるポスターやカレンダーなどにはこのサイズが用いられやすいです。このあたりのサイズから、私達の日常に身近なものになってくるのではないでしょうか。

  • A3(297×420mm) パンフレットや社内報など

    大きめのコピー用紙としてお馴染みのA3サイズ。パンフレットや画集などに使われます。

  • A4(210×297mm) 最もオーソドックスなA判サイズ

    もはや説明不要なほど私達の生活に浸透したA4サイズ。その理由は、コピー用紙の標準規格サイズであることが大きいでしょう。コピー用紙やノートをはじめとして、A4サイズの紙の使われ方は幅広く、様々です。

  • A5(145×210mm) 本やノートなどに使われるサイズ

    本や雑誌、小ぶりなノートブックとしてよく見かけるサイズです。

  • A6(105×148mm) 文庫本のサイズ

    おそらく、A判でA4の次にポピュラーなのがこのサイズではないでしょうか。理由は、文庫本にA6サイズの紙が使われているからです。ちなみに、文庫本は日本でのみ発展してきた独自の文化で、海外にはないものだそうです。

  • A7(74×105mm) 胸ポケットに入るサイズ

    胸ポケットにすっぽり入るサイズです。このサイズの代表的な紙製品には、ポケットティッシュが挙げられます。

  • A8(52×74mm) クレジットカードより少し小さいサイズ

    このあたりになってくると、小さすぎてほとんど使われません。A8サイズの用途といえば、プライスカードなどが挙げられます。

  • A9(52×37mm) さらに小さいサイズ

    このサイズの紙もまた、プライスカードなどに使われるくらいであまり見かけません。

  • A10(37×26mm) 最も小さい極小サイズ

    A判B判含めた中で最も小さいのがこのサイズです。日常生活で見かけることはほとんどないと言っていいでしょう。

B判の由来について

A判はISO国際規格であるに対して、B判はJISによって定められた日本独自の規格です。日本の美濃紙が起源と言われているこの規格は、主に日本、中国、台湾の三国で使われています。

ご存知の通り、A判よりも少し大きめのB判ですが、やはり1:√2の比率を持つルート長方形です。漫画雑誌や単行本といった日本独自の文化はB判によって規格されていることが多いです。

B判のサイズと用途の例

  • B0(1030×1456mm) すべての用紙の中で最大サイズ

    A判B判合わせた中で最大のサイズがこのB0です。畳一畳より少し小さい程度で、紙素材としては異例の大きさを誇ります。大きめのポスターとして、公共施設などで見かけるサイズです。

  • B1(728×1030mm) B0に次ぐ大きなサイズ

    B1もまた、非常に大きなサイズです。B1の紙から作られた紙製品は、ポスターや立て看板として人々の注意を引きます。

  • B2(515×728mm) ポスターや看板に使われるサイズ

    カラーコーン程度の縦幅を持つB2サイズ。ポスターやパネルとして使われます。用途はB1とあまり変わりませんが、扱いやすさ故かこちらの方がよく見かけるように思われます。

  • B3(364×515mm) 新聞の折込みチラシのサイズ

    広げた新聞紙と同程度のB3サイズ。スーパーや家電量販店などの折込みチラシとして使われやすいサイズです。

  • B4(257×364mm) 画用紙などにも使われやすいサイズ

    B4もまた、B3同様チラシなどに使われやすいサイズです。また、手軽に使えるスケッチブックなどとしても人気の高いサイズです。

  • B5(182×257mm) 週刊漫画雑誌のサイズ

    B5サイズの例として最も身近なものの一つが週刊誌です。ノートやコピー用紙、履歴書などとしてもよく使われるサイズです。

  • B6(128×182mm) 大判コミックのサイズ

    青年誌などに連載された漫画を単行本化した、いわゆる「大判コミック」と呼ばれる書籍に使われやすいサイズです。こぶりのノートとしても人気があります。

  • B7(91×128mm) パスポートの大きさ

    B7サイズの代表はなんと言ってもパスポートです。片手に収まるコンパクトなサイズなので、手帳などにも使われやすいサイズです。

  • B8(64×91mm) 名刺より少し大きいサイズ

    日本の標準サイズとされている名刺の大きさ(55×91mm)よりも少し大きいサイズです。ショップカードやプライスカード、小さめのフライヤーなどに用いられます。

  • B9(64×45mm) あまり使われない小さなサイズ

    プライスカードに使われることがあるくらいで、あまり見かけないサイズです。

  • B10(45×32mm) 珍しい極小サイズ

    滅多に使われることのない、とても小さなサイズです。

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